第8章 8本目
合宿三日目
昨日の夜、座っていたベンチはみんなの部屋から丸見えだったらしく、私は女子マネ達に、赤葦くんは梟谷と音駒の人達に質問責めにされたらしい。
そして若干寝不足。
今日もローテーション試合。
第3体育館に質問に行ってから何かふっ切れたのか月島はどこか変わった気がする。
みんなも自分の課題クリアに着実に近づいてるみたい。
けど日向と影山の新しい速効はまだ噛み合ってない。
菅原「...あんなにイライラした日向始めて見たかもな...」
次の速効のチャンス...タイミングが合わないながらも日向が得点した。
けど日向がキレた。日向曰く今のトスは新しい速効のトスじゃなかったらしい
止めるな!妥協するな!と叫ぶ日向の言葉に影山の眉間の皺が無くなった。何か迷いがなくなったような...
んでもっと精度が上がるまで試合での新しい速効は封印となった。
全体練習が終了後いつものように第3体育館へ月島と行く。
月島「...なんで先輩も行くんですか」
『知らないよ。大地さんに行ってよ』
あれから月島が第3体育館に行くときはユキノがついて行くようにと謎の辞令が出た。
月島「...別に来なくてもいいのに。」
『えーなにー私と一緒じゃ嫌なわけー』
月島「はぁーめんどくさい。」
『それはお互い様』
月島「そういえば先輩。昨日夜、赤葦さんとイチャイチャしてましたね」
『お前もか。その話はもういいわ』
月島「赤葦さんみたいな人がタイプなんですね~」
『はぁー蛍ちゃんのそのイヤミーな顔ひさしぶりだわ。でもイチャイチャしてないし。』
月島「先輩みたいな人に赤葦さんみたいな人がいいじゃないですか?あ、でも赤葦さんが気の毒ですね」
『はぁ?どういう意味だコラ』
ギャギャー言い合いしながら体育館に入る。
木兔「おーきたきた!ユッキノ~赤葦と昨日イチャイチャしてたなー!」
......ゲンナリ。
赤葦「いやだから、違うって言ってるでしょ木兔さん」
木兔「けどラブラブだったよな~黒尾!」
黒尾「お~とっても仲がよろしく見えたぜ~」
『ただ並んで座ってるでイチャイチャしてるってみんなどんだけピュアボーイなんですか?』
言い終わった瞬間、目の前が陰った...