第2章 2本目
及川と岩泉と別れ学校に向かう。
今日の練習は午後からなので午前中に部活の備品を駅前のスポーツショップに買いに行ってたのだ。
...部活前にすげーのに会っちゃったわ。
____ガチャ...
女子更衣室に入るとそこには...
『あ!潔子さぁ~ん!お疲れ様です!』
「お疲れ様ユキノちゃん。備品ごめんね、ありがとう」
『いいえ~全然大丈夫ですぅ』
...はぁあん。癒される。美しい...
「じゃあ私先に行ってるね」
『はーい私もすぐ行きまーす』
更衣室を出て体育館に向かう。
少し離れていてもガヤガヤと騒がしいのが聞こえてくる...
『おはよーございまーす』
『おぅ、おはよう。備品の買い物行ってくれたんだってな。ありがとうな!』
『イエイエ~ついでにこれあったんでどうぞ~』
「あ!月刊バリボーじゃん!サンキュー!」
「お前もたまには気が利くじゃねぇーか!なぁ力!」
縁下「普通にお礼言えよ。ありがとうユキノ」
『おい田中。たまにはって何だ。お前より常に気が利くわ』
田中「気が利くっていうのは潔子さんみたいな女性の事を言うんですぅ~」
『......潔子さぁ~ん!田中がぁ!!』
「あぁ!お前、ちょっ!ズルいぞ!」
潔子さんに泣きつき、ついでに抱きつき田中に見せつけていると...
「え!ちょっとなにこれ!」
菅原さんの声にみんなゾロゾロと集まる。
「なんでこれ及川のページにサインと電話番号書いてあるの?しかも鼻の下に岩泉一ってこれ青城の副キャプテンだろ?」
澤村「あー...ユキノこれどうしたんだ?」
『さっき買い物した時に会ったんですよ。バリボー見ながら歩いてたら岩泉さんにぶつかっちゃって。そしたら及川さんに絡まれました』
菅原「えぇ!ユキノ及川にナンパされてんじゃん!」
田中「こんなヤツが…ナンパされるなんて...」
『おい、こっちこい田中』
縁下「ユキノは確かに口は悪いし中身はオッサンだけど、顔は可愛いと思うよ」
『褒めてんの、貶してんの?』