第1章 サーブ1本目
_____ペラッ
『ほぅ~“超高校級エース”牛島若利ね~』
.........つーか超高校級エースって何。
_____ ペラッ
____ドン!!
『ブフッ!』
「おわっ!なんだぁ!?」
『アタタ...すみません。読みながら歩いてたらぶつかっちゃいました...大丈夫ですか?』
「おー別に大丈夫だわ。てか読みながらとか危ねぇーぞ」
『あはは...そうですね もうやめときます 』
そう言って雑誌を鞄に入れようとすると___
「それ月刊バリボーじゃん。」
『え?あ~そうで「岩ちゃーん!お待たせぇ!」
「声がデケェよ!んで遅ぇよグズ川!」
「グズ川って言わないで!......ん? 」
____ うぉっこっち見た...
「あぁ~れぇ~?岩ちゃん及川さん待ってる間にナンパしちゃったのぉ~?」
「あ"ぁ"?お前と一緒にすんな!」
『あ~...違います。私が雑誌読みながら歩いててぶつかっちゃったんです。だからナンパじゃないです』
「へぇ~そうなんだぁ。君可愛いね!高校生だよね?どこの制服?何年生??」
「おいクソ川!ナンパしてんじゃねぇよ!」
「いいじゃ~んこれも出会いだよ~どこの誰か聞かないとね☆ 」
____ うわ~すげぇなコイツ...
「おい、お前引かれてるぞ」
「え!?うそ!」
『あ、すみません。感情を隠せませんでした』
「えー!ちょっと引かないでよー!及川さん傷つくよぉ~」
_____うへぁ...
「マジ引かれてんな(笑)」
「えー!お願いだから引かないで!?ってあれ?それ月刊バリボーだよね?」