第13章 なやみごと(トト子)
【一松】
昨日○○と十四松がデートした。
昨日○○と十四松がデートした。
一松「あっ………ぁぁぁぁぁぁぁ」
身体中の震えが止まらない。
○○は俺より十四松が好きなんだ。
ぃゃ、いや、嫌。
○○が俺から離れるのは、絶対にいや。
俺が悪かったから。
俺が十四松見たいな明るい人間じゃなかったから。
一松「俺が○○と付き合える身分なんかじゃなかったから。」
十四松「だったら、そうなるように頑張りなよ?」
無意識に言葉になってしまった。
そうすると、十四松がいつもの不思議な笑顔で見ていた。
一松「………えっ?」
十四松「トッティから聞いたんだ。僕らは圧倒的底辺カーストの人間なんだって、どういう意味だろう、美味しいのかな?」
底辺カーストの人間…か……
確かに、ニートのクズ人間だから当然っちゃ当然だな。
一松「凄く不味いかもね」
十四松「なっ!!マジなんか~」
一松「せやでせやで~」
チョロ松「いや、何してんの二人とも」
チョロ松兄さんが新聞を読みながらベタなツッコミ。
一松「チョロ松兄さんいたんだ。」
十四松「いつからいたの!?」
チョロ松「凄く不味い辺りから」
あ、結構そんなにたってない。
……良かったかもね、案外。
あの事のこと、チョロ松兄さんに聞かれてたら面倒くさいから。
十四松も、元通り…あれ?
十四松が、クソ松の手鏡を見ながら、指で自分の唇をふにふに触っている。
チョロ松「それカラ松のだよ十四松?」
一松「口になんかついてんの?」
俺が近づいて十四松の大きな口を見ようとしたとき
十四松「何もないから!!」
十四松は手鏡を床に放り投げて部屋を出た。
チョロ松「忙しいやつ………」
一松「……………」
絶対○○に何らかの関係があるな。
一松「へぇ………」