第13章 なやみごと(トト子)
【○○】
「ってことでさ……」
私は今までの出来事を全てトト子に話した。
トト子「へぇ…あのクソニートどもがカーストてっぺんの私らに良い度胸ね~」
やっぱニートなんだ…
あとカーストてっぺんってなんだ。
トト子「でもさ、悩む必要なくない?」
「へ?」
トト子「○○は一松が好きだから付き合ったんでしょ?」
「え、いや…その……」
YESともNOとも言えない。
トト子「ニートどもが欲しいのは愛じゃなくて、正しい返事なんじゃないかしら。ほら、○○って優しいから1つを選ぶことって出来ないし。」
「じゃあトト子だったら6つ子の中だったら誰が一番いいのよ?」
トト子「あぁダメ、金のない童貞は恋愛対象外。」
「へぇ………」
トト子らしいや。
愛より返事か……
そう言えば、私はハッキリみんなの返事を返してない。
言わなくちゃいけないのかな。
いや、
言わなくちゃならないんだ。
みんなが私のために勇気を振り絞って、
愛を送ってくれたのに、
適当にないがしろにして、良いわけがない。
トト子「…あのさ、今すぐ返事するのは間違ってるよ?」
「え?」
トト子「うん、ダメ。慌て考えて間違った選択をしたらあんたもニートどもも可哀想。」
トト子は、私の事をちゃんと見てくれてる。
其れが嬉しくてトト子にありがと、と笑いかけた。
トト子「はい、お悩み相談料の代わりにごちそうさまでした♪」
トト子が注文したミニパフェは、空になっていた。