第11章 松野家恋愛事情会議(逆ハー)
トド松はホットココアを二つ持って来た。片方は俺ので片方はトド松のだろう。マグカップには紫色とピンク色がある。
トド松は紫色のマグカップを俺のほうに持って来た。
一松「……俺、猫舌なんだけど。」
そう、俺は猫舌で熱いモノは全部冷まして飲んでいた。
トド松「アイスコーヒーにする?」
一松「ん、お願い」
トド松は怒んねぇのかな。
トド松が協力してくれたから俺は晴れて○○と付き合えたのに。
トド松だって、○○が大好きな筈なのに。
トド松はアイスコーヒーを取りに行ったであろう部屋を出て俺は部屋に一人になった。
一松「ふぁぁ……」
眠たくなってきた。
欠伸をするとあの時の感覚が脳裏に浮かぶ。
○○と眠ったあの日を。
一松「○○…」
本当にこの手で○○を抱き締めたんだ。
本当にこの唇で○○に触れたんだ。
一松「っあ………////」
今更照れてるし。
今○○に会ったら爆発で死ぬな俺。
____俺はいつから○○を好きになったんだろう。
デートした日?一緒に寝た日?久し振りに○○に会った日?
いや、その前だ。
初めて会った日、高校の時からずっと。
一松「何で…あの時から好きだって気づかなかったかな……」
普通気付くだろバカ。
しかも兄弟みんなが○○の事が好き。
なんて瞑想してたら扉が開いて、アイツが部屋の中に入って来た。