第8章 偶然(チョロ松)
【チョロ松】
チョロ松「にゃーちゃん………可愛いよにゃーちゃん………」
一人チケットを見てぶつぶつ言ってると○○ちゃんの声がした。
「チョロ松君?」
チョロ松「ひゃうっ!○○ちゃん!?何でここに……」
○○ちゃんが突然話しかるから裏声が出ちゃったじゃないか。
~説明なう~
チョロ松「偶然!良かったら一緒に見に行く?」
僕は出来るだけ冷静に言った。
多分言えなかっただろうけど。
○○ちゃんにドルオタなんてバレたら死ぬ!!だけどにゃーちゃんライブみたい………
せっかくアキバまで行って買ったんだから!
***
「結構きついね……橋本にゃーちゃん可愛いから……ファン多いのかな?」
チョロ松「確かに可愛いよね!」
○○ちゃんもにゃーちゃんの魅力に気づいてくれたか!
にゃーちゃんのライブが始まった。
いつもは手前で『にゃーちゃん可愛いよ―!!』って叫んでいるはずなんだけど。
おそ松兄さ……あのクズ兄貴のセ○○○発言のせいと、○○ちゃんが隣にいるお陰でにゃーちゃんを近くで見れない。
鞄の中に入ってるにゃーちゃんグッズを取り出せない。
○○の目が、ライトのせいか、輝いて見える。
改めて見ると、可愛い子だよなぁ、
綺麗と言うより、可愛い系だ。
彼氏とかいるのかな、
いや、彼氏いるなら僕とこんな所に来ないよな。
もしかしたら、いないのかもしれない。
いないのだとしたら、僕が…………
○○ちゃんを………