第3章 お腹が空いて
数十分後
「チビ太~美味しかったわ、ご馳走さま」
ちび「おう!」
私は鞄を肩に掛けてチビ太にお金を払うと
すっかり暖まった身体を擦りながら屋台から出た。
おでんのダシの温かさがまだ身体に染みて上半身はぽかぽかだった。
ただ下半身は寒い。
私は今、ミニスカートのスーツを着ている。
女子は寒くてもミニスカをはいてしまう。そんな習性があるのだ。
コンビニでカイロでも買おうかな。
でもコンビニまでは遠回りしないとな…
家に帰ったほうが早いかも。
やっぱり帰るか。
______私はいつもの日常的に家に帰るつもりだった。
あのあと、最悪の事が起こるなんて、
思いもしなかった。