第21章 愛情行為故に(数字松)
「えっと…あの…」
適当にはぐらかす○○。
その仕草に、俺は初めて○○に苛立ちを覚えた。
___はっきりしてくれ。
___適当にはぐらかさないで。
___俺はこんなにも真剣なのにッ!!
その反応から○○はカラ松とキスしたのは見え見え。
一松「YESかハイで答えろ。」
命令口調で問いかける。
「…はい…………」
○○は泣かなかった。泣いてもムダって、俺が教えたから。
続いて、もうひとつ○○に質問を問う。
大事な質問を。
一松「○○は、本当は、誰が好きなの?」
「そ、そりゃいちま
一松「本当は?」
俺は○○の言葉を制止した。
本当の愛が分からないまま、これ以上進みたくない。
一松「彼氏だからってのは禁止。俺は覚悟出来てるから、今はただ○○の返事が欲しい。」
今すぐ言わせても時間の無駄。
俺は十四松を抱えて、玄関へ向かった。
一松「…おやすみ。」
○○の曇った表情を最後に、俺は部屋の玄関を閉めた。