第29章 大野智氏の(意味有りげな)微笑
「あっあっ、さとっ、だめって。
そこっ。あ…ああん、
当たる…当たるのっ。
ダメっ…ダメっ…おかし…く、なるっ
おか…しくっなっちゃうよっっっ」
「いいよっ、だいじょっ…だ…からって…
気持ちっ…いいん…でしょ?
イッて…ほら…」
「やぁ…やっ、さとっ、
さともっ…いっしょっ
いっしょが…いいのっ」
「翔ちゃん…かわいいっ…いい…よ、
いっしょっいっしょに…んんん」
「さとっ…きもちっぃぃ?
あぁっ、ダメっ…イっちゃ…イっちゃぅ…
もぅ…はあああああああんんっっっっ」
「うわっ、翔…いいっ、いいよっ…出るっ
ごめっ…イク…」
翔ちゃんの熱が僕たちの腹の間で爆ぜて、僕も薄いゴムの中に熱を吐き出した。
そのまましばらく抱き合ったまま、落ち着いたところで離れる。
隣ですやすやと眠る翔ちゃん…。
ね?わかったでしょ?
僕が翔ちゃんこと、どれだけ好きか?
翔ちゃん…本当に好きだから…そんなに心配しないで?
こんなことしたいのは…メンバーだけだから。
愛してるよ?翔ちゃん。
翔ちゃんの髪の毛を撫でながら心の中で話しかける。
そのまま気づいたら僕も寝てて…。
翌朝、いつものように翔くんに抱きしめられた状態で目が覚めた。
身じろぎすると翔ちゃんが「おはよう」って。
昨日の可愛さは欠片もないイケメた声。
「おはよう…翔くん」
「おはよう、智くん」
あぁ翔ちゃんの笑顔が黒い気がするのは僕の気のせい…だと思いたかったけど…そんなに世の中は甘くなくて…。
その後散々、啼かされたのはまた別の話…。
でも可愛かったなぁ…翔ちゃん。
また…ね?