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堕ちていく恋心【イケメン戦国】*R18指定*

第5章 あなたに堕ちていく


あれから私は何日も布団から起き上がることが出来なかった。

何もする気もおきずにただ布団に潜り、涙で枕を濡らすだけ


なにが悲しくて泣いているのか自分でもわからないくらいに


秀吉と姫君の仲の良さを目の当たりにしたから?
それとも光秀の事がショックだったの?


きっと両方だと思う。

いくら私が秀吉に想いを寄せても秀吉は私の事を女としては見てくれない。



「……ちょっといいか?」


私が返事をする前に襖が開けられて、秀吉が入ってきた。


「大丈夫か?」


開口一番は私を心配する言葉だった。

その優しい口調と心配そうに私を見つめる眼差しに涙が溢れそうになる。

秀吉に想いが伝わらないってわかっているのに……
どうして私は諦められないんだろうか

秀吉への想いを諦めたくて光秀に抱かれているのに
自分でもどうしていいのかわからない。

私の想いを口にすれば、すっきりと秀吉を諦める事が出来るの?

……それは無理
優しい秀吉を困らせたくない


「の気持ちはわかるが、俺たちも一生懸命に探しているからな」

「え?」


秀吉の言ってる意味がわからない
……何を言っているの?


「安心しろ……光秀はそう簡単にくたばる奴じゃない」

「……光秀……どうしたの?」

「ん?」


私と秀吉の話が噛み合わない。


「知らなかったのか?」

「何も……知らない」


一瞬まずいって顔をした秀吉だけど、重たげに口を開いた。



「3日前から行方不明だ」




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