第4章 堕ちたのは俺か?
ほどなくしては、気を失ってしまった。
痛みからであろう。
俺は男根を抜くとの穴に薬を塗った。
「あ……」
指にうっすらと血がついている。
「すまなかったな……」
額に口付けを落とすと、着物を着せてやり
布団を掛けると俺は部屋を出た。
いつもの俺なら後悔などしない。
でも今回は__
「俺としたことが……」
焦っていたのか?
秀吉と一緒にいたの愛らしい表情
俺と一緒にいる時は、あんな表情を見せてくれた事はない。
全身から力が抜けるように縁側に座り込む。
夜空を見上げれると星が流れていく
素直にお前と流れる星を見ていれば良かったのだろうか?
俺は間違えたのか?
「……」
名を呼べば愛おしさが募る。
愛おしい__
俺好みの躰に仕上げれば仕上げるほど
が愛おしい。
の全てが欲しくなる。
心も躰も__
躰を手に入れれば心も手に入ると思っていた。
それは傲慢だったのか?
「ふっ……」
この世で俺ほど欲張りで傲慢な人間はいないだろうな
愛を囁かずに、愛を手に入れようとする。
今でも言葉は信用出来ない。
言葉で手に入れた愛など……
でも、が言葉を欲しているのなら?
考えても結論は変わらない。
俺は、言葉を信用しない
「うつけ者だな、俺は__」