第2章 ヒルメス
「殿下のお知り合いですか?」
「名前‥聞いても‥いいですか?」
「ヒルメス‥俺の事覚えているだろ?」
「ヒルメス‥!?」
里奈はある記憶を思い出した
「昔‥一緒に‥剣の稽古をしたヒルメス‥なの?」
「殿下‥あの時のヒルメスなのですか!?」
だが昔の面影はない
雰囲気も違う
「ある日突然いなくなったから‥兄上も心配してたんだよ?」
「変わっていないようだな‥」
ヒルメスはいきなり里奈に剣を向けてきた
「殿下!!おさがり下さい!」
「ヒルメス‥何があったのかわからないけど‥」
「黙れ!!」
「殿下になんの恨みがある!」
ヒルメスはダリューンをかわし里奈に近づいてきた
「貴様のせいだ!!」
「そうはさせるか!」