第2章 ヒルメス
「雨やまないね‥」
「明日にはやむといいですけど‥」
「殿下どうかしましたか?」
「ううん何でもない」
そろそろ寝ることになった
里奈はアルスラーンと一緒に遊んでいる夢をみた
(兄上‥待って兄上‥)
里奈が手を伸ばすとアルスラーンはどこか遠くへ行ってしまった
「兄上!!」
「殿下大丈夫ですか?汗が‥」
「大丈夫‥夢‥か‥」
気づくと朝になっていた
雨はやんでいた
(兄上との記憶が蘇ってくるな‥)
朝食をすまし出発の準備をしているとなにかがやってきた
「‥!!アズライール‥!!足に何かがついてる‥」
「殿下!アルスラーン殿下から手紙です!!」
「兄上から!?」