第1章 1.

「あぁ、これだから天然は。

もうちょっと周りをみ渡さなきゃ。

可愛いから許しちゃうけど。」




そんなこと言われても、知らないものは仕方がないのだ


それに、そんなものに興味はない。



あたしには、それが分からないから。



愛だ、恋だ。


好きだ、嫌いだ。なんて。




ただ、佐奈を大切という気持ちはある。


憎しみだって持てるのに。


あたしはどうやら、感情というものが一部欠けているところがあるみたい。


作らなくては笑えないところとかね。