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馬鹿にフレグランスオブペタルスと、

第1章 髪の長い男



ヒロイン(?)


15歳のおヒメ様。 髪は大きくギザギザの巻き髪でツインテール。

常に可愛らしく、上品なドレスを身に纏う。毎日ドレスの色が変わる。一般的な校舎含む校庭の7倍くらいの敷地内で暮らしている。  

 決して開くことの無いお城の鎖の中で、退屈な日常を過ごしている。_______













「」


何かを感じたら私の朝が始まる。


ギョッと目を覚ました。





ガァーーンッッッギィーーーンッッッゴォ「五月蝿い·····!」



頭が割れそうな狂音に耳を塞ぎ、私は足で布団を蹴り避けた。

「本当っ··っや、···っめて欲しいわっ····!」クシャッ··

狂音の波が頭の奥深いとこまでうだり、頭痛をおこした方の左頭を反射的に両手で抱えた。10本指全部当たっている感触が音の(嵐の大海の様な)波と一緒に強く伝わってきた。

右瞼をギュッッッと固く閉じる。 

このせいで、朝は冷や汗が身体中に流れる。 


ーーーま、まぁ自分でセットしたのだけれど。



バタンッバタッ、バタバタバタバタッ、キイィッ!ガァーーンギィ

折角太陽が姿を現す良い朝にこの騒音は無いわ·····。

自らを低評価するも、私はとにかく先に出る右足を出せられる限界まで出した。

「やっと階段っ··、速くしなくっちゃ」

私の寝部屋から遠くにある螺旋階段の手前に着いたーーーーーー




ボォアアアアアアアーーーーーーーーーーーーンンンッッッ!!!!!!!



「きぃやぁーーーっ··········!!」

鼓膜を破らせる為しか思えない今日一番の狂音が城全体を破壊しようと望んでいる。 毎朝毎朝毎朝毎朝っ·······、 

誰よ、毎晩これをしているの··!    ·

··言うまでもなく私ね。


 
     
    
ーー私以外にいると思われる生命体の方に失礼だわ。



風の機嫌が悪い日、急に落とされてクルクルクルクル回りながら地に近づく花弁のように、私の体は左右に行ったり来たりする。

「きゃあっ?」 私の左足首は内側に曲がりスルッと滑って、



「落ち___ゴォーーーーンッッ!!! バビュッッ!




膝の関節から崩れ落ちた。 

























  

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