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ROSE【気象系BL小説】

第19章 Get It While You Can






もしもあなたが誰かを愛しているなら…

それは悲しい賭けなのかもしれない

だけど誰も知ったことじゃないわ

何故なら私たちは明日には

もうここにはいないかもしれないから




古い歌の一節が、頭に浮かんだ。

懐かしいあの人…

あの人は今も安らかに湖で眠っているだろうか…


「今日は…ジャニスでも掛けようかね…」

ゆっくりと立ち上がると、縁台を片付けて店に入った。





できるうちにそれを手に入れなさい

愛に背を向けてはいけないわ





「俺には…できなかったなあ…智津ちゃん…」




古いレコードから聞こえるしゃがれた歌声が、胸に響いた。





今日も、俺は一人
あの頃の思い出を彷徨ってる―――





【Get it While You can END】

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