第3章 Call on Me
震えながらかずなりくんが俺の顔を覗きこんだ。
「しょおさんも…おなじ…」
「ん…俺はいいよ?」
「だめですぅ…おなじ!」
「だって…」
言い終わらないうちにかずなりくんが動いた。
ギリギリまで俺を引き抜くと、自ら腰を落とした。
「あぁっ…かずなりくんっ…やば…」
「しょおさんっ…おなじ…して…?」
「っく…もう…しらねーぞ…」
俺は限界だった。
こんなかわいくねだられて…
男なのに…
こんなにこんなに気持ちいいなんて…
「はぁっ…はぁっ…しょ…もっと…」
「ん…かずなりくん…きもちい…」
俺は彼が男であるということを忘れて、没頭した。
その上気した顔をみながら、感じた。
感じてたんだ。
好きという感覚。
愛してるという感覚。
夢中になった。
この子を…俺は、愛していく。
きっと、ずっとこの先も。
予感がした。
頭をめぐる彼の声。
「あいしてます…あいして…」
「かずなりくん…愛してる…」
なんで…?
出会ったばかりなのに。
「それは…うんめぃ…」
「え?」
「あっ…うぁっ…あ…しょぉ…」
「か、ずなりっ…俺っ…」
「しょおっ…いっしょっ…ぼくもいっしょっ…」
「あぁっ…くぅっ…」
同時に俺達は、果てた。