第3章 Call on Me
しょうさんは、やっぱりきませんでした。
いっかげつたっても、にかげつたってもきませんでした。
やっぱりぼくのかんがえはあたっていました。
でもぼくは、しょうさんにあいたくてたまらなくなるきもちが、まいにち大きくなりました。
どうしたらしょうさんにあえるかな…
先生にきいてみたら、おうだんほどうであえるよっていわれました。
あさ、こっそりおうだんほどうをみていたら、しょうさんがいました。
しょうさんがあいにこないから、ぼくからあいにいってはいけないとおもったから、ぼくはいつもとおくからみていました。
しょうさんはわらっていました。
しせつの子を車をとめて、ゆうどうしていました。
とおりかかったふりをしていたけど、なんどもなんどもそれをくりかえしていました。
やさしいです。
またしょうさんにだきつきたいです。
ぼくは…
しょうさんがとってもだいすきです。
まいにち、まいにち、しょうさんのあとをおいかけていきたくなります。
でもおしごとがあるからできません。
かえりにしょうさんのすがたをさがしてみるけど、いちどもみかけることはありませんでした。
だから、あさみかけるだけでぼくはしあわせでした。