第10章 Cry Baby
「和也っ、起きろ!」
「うー…いやです」
「なんだと!?」
「いやらー…」
「ほんっとお前は…一回寝たら起きねーな…」
「しょうさん…」
「ん?」
「だっこ」
「ん、ほら」
俺は和也の寝るベッドに身体を滑り込ませると、ぎゅっと抱きしめた。
「しょう…」
ちゅっと和也が俺の頬にキスをする。
俺も和也の頬にキスをした。
くすぐったそうに笑う和也を、くすぐってやった。
「あーやだぁっ…しょうさんのばかぁっ…」
そういいながら、ケラケラ笑い転げる。
「ほら、目ぇ覚めただろ?公園いくから、早くご飯食べるぞ?」
「はぁい」
和也はそういうとのろのろパジャマを脱ぎ始めた。
俺はそれをベッドに腰掛けながら眺めてた。
白い背中が、眩しくて。
思わず抱き寄せてキスをした。
「しょうさん…?」
「ごめん…いっしょしたくなった」
ゆっくりと和也をベッドに横たえる。
「いっしょ?」
「うん。いっしょしてもいい?」
「いいですよぉ…」
そういうと、にゃっと笑った。
和也が俺の頬を両手で包む。
そのまま引き寄せられて、唇を合わせた。