第2章 シェアハウス
岩「はい部屋の鍵」
「ありがとうございます。では」
お得意の作り笑いをしながら部屋に向かった
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荷物を出し部屋を片付けた
何もない殺風景な部屋
自分のものは服くらいしかない
窓の外には夕日が見える
「もうこんな時間」
机の上の携帯がなり表示を見る
あの男からだ
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To 名前
最近会ってくれないから
お父さん寂しいよ
早く戻ってきてくれ
お前の父親は私だろ
私はお前がいないと辛い
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メールを読むとすぐに削除する
メアドを変えればすむことだが
面倒でやっていない
「誰もいらない。寂しくない」
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リビングに行こうとすると
鈴「名前ちゃん、ご飯出来たで」
鈴村さんが呼びにきた
「はい。」
鈴「何かあったら頼っていいんだからな」
「え」
部屋を出る時かけられた声に振り向くと鈴村さんが悲しそうに笑っていた
この人は
何を知っているんだろう