第8章 添い寝 ~R~
----良平side----
「冗談だよ」
『じょ、冗談ですか』
とても安心した表情をする彼女
なんか、それはそれで複雑だ
「寝ぼけてたの?俺のこと布団に引きずり込んで」
『え、あたしがですか!あぁ、またやっちゃった……』
「また?」
『あたし、寝ぼけると物凄い甘えっ子になっちゃうんです。しかも、その時の記憶が無くて。すみません』
「そっか。でも、他の人には甘えないように気をつけてね。先に行ってるよ」
『はい』
部屋を出ると彼女の感触が残っている手をみる
「"覚えてない"か」
でも、その方がいいのかな?
────回想────
『りょーへい』
「んー」
『ちゅーして』
「は、何言ってんの?」
『ちゅーう』
上目遣いでおねだりする彼女
そんな目でみるなよ……
この状態だってキツいのに
「しょうがないな……チュッ」
『へへ。ありがとう』
彼女の額にキスをすると彼女は眠った
────回想終────
覚えてないほうがいいよな
----良平sideend----
そう言えば
「なんか額に当たったような気がしたけど気のせいかな?」