第5章 決意
あたしは全てを話終えると下を向いた
怖くて上を向くことが出来なかった
あたしを軽蔑するのではないかと思った
鈴「名前ちゃん。大丈夫や」
「え」
岩「そうだ。大変だったな。辛い思いしたな」
慰めてくれる2人の声が胸に響き温かくした
「おかしいと思わないんですか。汚れてるって思わないんですか?」
代「そんなことないよ。だって悪いのは名前ちゃんじゃないでしょ。」
「代永さん……」
温かい言葉に涙が流れた
ずっと溜め込んできたものが全て溢れるように
「あたしは、ずっと、この容姿が、嫌い、でした。でも皆さんは……あたしのことを、ちゃんと心配、してくれて」
江「当然だよ!だって君は…た、大切な」
柿「大切な女の子だもん!」
江「あ、」
木「江口どんまい笑」
「あ、ありがとうございます!」
初めてだ
あの事が起こってからこんなに優しくしてもらったのは
神「君は俺らの仲間だよ」
その言葉はあたしを安心させるのには十分だった
鈴「もう会わないように注意しないとな」
「待ってください」
鈴「どうした?」
「あたし
あの人に会います」