第19章 ピンク
「初めて仕事姿見ましたけど。やっぱりカッコイイですね」
吉「…………」
無言の裕行さんの頬は若干赤い
ふふと笑うと
吉「笑うな。行きたいところはあるか?」
「特にないです」
吉「よし、夕日を見に行くか」
「はい」
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高台になっている公園に着く
ここはあたしと裕行さんが付き合ってからよく来ている場所だ
吉「寒くないか」
「大丈夫です。クシュン」
体は正直だ
吉「まったく。これ着ろ」
上着を渡す
「でも、裕行さん」
吉「大丈夫だから着ろ」
「ありがとうございます」
「もう直ぐ11月ですね」
吉「そっか。付き合って2ヵ月経とうとしてるんだな」
「最初の頃は裕行さんが怖かったです。何でも直球で言ってきて。でもそれが裕行さんなりの優しさだったのかと思います」
あたしの頭に手を置く
吉「こんな俺を好きになってくれて本当にありがとうな」