第5章 卒業そして・・・
----信彦side----
「りつさんを僕に下さい!」
勇気を振り絞りご両親に言う
隣にいる彼女は固まっている
それはそうだこの事は言っていないもの
母「私はいいわよ。」
お義母さんからの返事は大丈夫・・・あとは
父「・・・・・・・・・」
岡「彼女の事を養うことが出来るだけの働きはしているつもりです。ずっと大切にします」
尊「父さん」
父「岡本くん。君は尊の後輩ということは声優だね?」
岡「はい」
父「私は正直、声優と言うものが嫌いだ」
岡「・・・・・・」
父「偏見がある訳ではない。ただ、優秀だった尊が大学に行かずに妹のりつの為に就いた職に・・・なんだろうな嫉妬の様なものをしていたからだ。
そんな妹を大事にしていた尊が背中を押したんだ」
尊「父さん・・・」
『お父さん』
父「君はりつに合っている人なんだろう。
娘を頼むぞ」
その言葉に僕は涙を流しながら頭を下げた
----信彦side end----