第5章 卒業そして・・・
あれから日にちは過ぎ
卒業式当日
何だかんだ悩んで実家に帰るための新幹線のチケットを予約することができなかった
今日は袴を着るという事もあり兄の部屋に来ている
「ヴッ・・・」
母「ほら、そんな声出さない!もっとシャキッとしなさい」
「だって苦しい」
母「何言ってんの?成人式の振袖の方が辛かったでしょ」
「そうだけど・・・」
父「お、似合ってるな」
尊「馬子にも衣装」
「うるさい!」
母「はい、できた!で、あんたお母さん達と一緒にいくの?」
「うん。車で行くー」
母「全く・・・あ、写真とったげるよ」
「なんで?後で友達と撮るけど」
母「何言ってのよ。彼氏に送ってあげなさいよ」
「ちょっ」
父「か、彼氏!?」
尊「そういや、のぶは今日ずっと仕事だっけ?」
「うん」
のぶ君には直接見てもらいたかったけど仕方ない
「・・・もうそろそろ行こう」
何か言いたそうな父と楽しそうな母と卒業式に向かった