第4章 バレンタイン
バレンタイン前日
友達と遊ぶと言って家を出て
近所にある江口さんの家に向かう
連絡をしたら家にはいないから合鍵を使う
材料や道具は全て揃っている
「よし、作ろう」
まずは友チョコ
今年はチョコマフィンだ
生地を作り終えカップに入れ焼く
その間に本命に作りかかる
その時
「いい匂いがする」
「ちょっと勝手に上がんないで下さい」
江口さんと背の低い男性が入ってきた
「あ、君がゆっきーの妹か。僕は豊永利行です」
「結城りつです」
えっとー……と江口さんをみる
江「ちょっと、貸すものがあって来ただけだから」
豊「大丈夫だよ。本人には言わないから」
豊「ありがとう。借りてくねー」
そう言って豊永さんは帰って行った