第2章 六つ子と1
私の1日の始まりはまず簡素なベッドから起きることから始まる
手を後ろに付き体を持ち上げると同時に時計を見る、下校までにはまだ時間がありしかし時間とは直ぐに過ぎていく…ので思い瞼を無理矢理開かせノソノソとベッドからでるそれと同時にドアがスパン!と開く
お)アイーー!あっ!起きてた起きてた!
『…今日はおそ松の来る日か…』
お)そうだぜ!今日は俺の日!早く飯にしようぜ!
『…たまにはおそ松が作ってよ』
お)無理無理!俺料理とかからっきしだし!
ぎゃははは!と笑うこいつは松野おそ松…何故かいつも松野のどれかが私の家に上がり込んでいる…
どれかと言うのはこいつ松野おそ松には兄弟がいるしかも六つ子ときた…驚き通り越して無心になる…
しかも名字にも松がはいってんのに全員名前にも松が入っている…それにこいつらの両親にもだ…軽く呪われている感じだな
『そうか…なら着替えるからカバン持って下に降りといてくれ』
お)着替えるなら俺手伝おうか!
『いらん…早く降りてよ』
おそ松とはこれで何度目かもわからないセクハラを受け流しつつカバンを持たせ1階へと降ろす
幾分かして着替え終わった私は階段を降りていくすると待ってましたと言わんばかりに手を広げて待っているおそ松…これも日常である
お)改めておはようアイ!
『おはよう…』
ギュー…と少し強めに抱き締められた私は抵抗一つ見せないのはこんな行為が始まりははや二年になるからだ…
少しして離された私は手を握られ台所に着いたそして直ぐにおそ松にエプロンを差し出された。因みに私の家には7つのエプロンが常備されている、
赤色に青色、緑色に紫色、黄色に桃色、そして、黒色…接しているかもしれないがこれは彼等の色である、そして黒は私だ…何色でもない真っ暗な闇…私には相応しい色である
私はおそ松に差し出された赤色のエプロンを受けとる
『ん…ありがとう…後ろ結んで?』
お)わかってるって!
おそ松は手慣れた手つきでキュッと結ぶと黒色のエプロンを手に取り自分も見にまとう、これが朝に一人ずつしかこない理由の一つだ…以前全員で来たときに黒色のエプロンが取り合いになり私が着るエプロンも着せあいになってしまったので料理中の際は一人だけになったらしい…