第6章 ♣️そのマンション、私が管理して差し上げましょう
如何だっただろうか?
このように私が管理するこのマンションには、一風変わった人ばかりが居住しているわけだが、これはこのマンションにかぎったことではない、と私は思っている。
人の顔の造りがそれぞれ違うように、生活スタイルだって“人それぞれ”なのだ。
ああ、でもここの人達はちょっと異常かも知れませんね。
私もこれまで色んなマンションの管理人をしてきましたが、ここまで酷いのはちょっと…
正直、あまり出会ったことはないですね。
えっ、報告書…ですか?
勿論、ありのまま…なんて書けるわけないでしょう?
私はこの先もこのマンションの住人達と上手くやりたいですからね?
だってそうでしょ?
こんな素敵で変わった住人と出会えるチャンスなんて、そう滅多にあることじゃありませんから。
せっかくの出会い、無駄には出来ません。