第3章 ♥オレはトレーナー
潤side
鏡に映るのは、紛れもない俺の姿。
後から突かれ、旨そうに口いっぱいに男を頬張る俺の、淫らな姿。
あぁ、なんて美しいんだ…
身体を揺さぶられる度に、鎖で繋がれた三つの鈴がチリンチリンと音を響かせる。
「あぁっ…イクッ…!」
俺の口の中で脈打ちながら、熱いモノが吐出された。
「全部残さず飲むんだよ?」
俺が頷くのを見て、ご主人様のモノが口からズルッと引き抜かれた。
後から突かれながら、言われるまま、俺はご主人様の吐き出したモノを一滴残さず飲み干した。
「美味しい…です…ご主人様…」
見上げた俺の頬にご主人様の手が飛ぶ。
目の前が一瞬真っ白になった瞬間、
「アッ…ハァ…アァァッ…!」
俺自身に付けられた鈴が激しく鳴り響いた。
先端から吐出される熱いモノ…
「ご…ごめんなさい…ご主…人…様…」
許しを乞う俺の背中に、お仕置きだと言わんばかりに鞭が振り下ろされる。
「翔、どうだ? 人の苦痛に歪む顔は…最高だろ?」
後から突き上げるスピードが増した。
「ハァ…潤、お前は最高だ…クッ…」
俺の中にご主人様の愛の証が注ぎ込まれるのを、徐々に遠のく意識の中で感じていた。
意識を取り戻した俺は、気怠い身体に、カッターシャツを纏った。
ネクタイを締め、乱れた髪を整えた。
そして身体中に残る秘密を、上質なスーツで隠した。
おしまい