第21章 銭湯へGo!
翔君がボストンバックから、小さなビニール製のポーチを取り出す。
どうやらその中には、シャンプーやリンス、ボディーソープに至るまでぎっしり詰め込まれている。
なかなか準備がよろしいようで…
そして最後に出て来たのは、赤いハート形した洗面器。
「よし、これで準備万端だ」
チッ…
な~んだ…
せっかくお金を受け取るふりして手に触れるチャンスだと思ったのに…
まぁいい。
チャンスは何も一回だけじゃない。
ぼんやりそんなことを考えていると、翔君が鏡に向かって服を脱ぎ始めた。
男らしくシャツを脱ぎ捨てると、現れたマッチョな胸板。
ハウッ!
二発目のズキュ~ンが私の心臓を貫いた。
あの暑い胸に頬を埋めたい。
そしてあの逞しい腕に掻き抱かれたい。
私の欲望は高まるばかりだ。
翔君がベルトを抜き取り、スラックスの前を開くと…
あれはなんだ?
ち、ち、ち、ちりめん素材のステテコではないか?
今時の男子にしては随分と渋い下着を着用しているんですね?
いや待てよ?
ってことは、あの下には当然だがグンゼの白パン?
いやいや、それはいくらなんでも…
履いてんのかよ~(/ω\)