第17章 介護ってなあに?
では、松本さんお願いします。
M「俺が驚いたのはさ、食事とか、薬もだけど…管理が徹底されてんのね? 状態に合わせて、って言ってたけど、米の炊き加減一つとってもお粥状態の物から、普通炊きの状態まで? けっこう細かいんだよね」
献立的にはどうでした?
M「俺達も食べさせて貰ったけど、けっこう美味かったよ? バランスも良く取れてるし」
では食事面に関しては不満はないと?
M「そうだね。その人の状態に合わせて細かく刻んだ物から、ペースト状にしたものまで? 手間がかかってるのは確かだと思う」
なるほど。
では、大野さん? 大丈夫ですか?
O「オイラね? 五月ばあちゃんは、あの施設にいて、本当に幸せだったんかな、って…」
それはどうして?
O「だってさ、誰にも最期の瞬間を看取って貰うことなく、死んじゃったんだよ? それってさ、寂しすぎるじゃん? どうしてお家に帰して上げれなかったの? 死んじゃってから、”ごめんね”って言ったって、死んだ人には伝わらないのに…」
そうですね。
難しい問題ですよね。
S「俺思うんだけど、確かにね、自分が長年生活をした家で、家族に看取られながら最期を迎える、ってのが理想だとは思うんだよ?」
はい。
私もそう思います。