第15章 祭りだ、わっしょい!
「も、俺、だめ…腰、立たねぇ…」
俺は気に凭れかかると、、そのままずるずるとその場にへたり込んだ。
「か、和子も、もうだめ…」
和子ちゃんが俺の肩に凭れかかった。
その時、脱ぎ散らかした俺のズボンの中で携帯がブルブルと震えた。
「電話、鳴ってる…よ?」
「うん。誰だろ…?」
気怠い身体を無理矢理起こして、震え続ける携帯を手に取った。
パカッと開くとそこに表示されていたのは、潤子の名前。
「やっべ! 俺、片付けの途中だった」
「うっそ! それってやばいんじゃない?」
「うん、相当やばいかも…」
俺は恐る恐る電話を耳に宛てた。
「もしも…」
「てめぇ、こら、何やってんだよ! さっさと戻ってきやがれ!」
案の定、潤子は怒りMax状態で…
「は、はぃ~‼‼‼」
俺は携帯を放り投げ、下着とズボンを履いた。
「ほら、和子ちゃんも早く!」
「う、うん…」
俺の勢いに押されて和子ちゃんも乱れた着衣を整えた。
俺達は手を取り合って、階段を転げるように駆け下りた。
お互い少々蟹股気味なのが気にはなったけど、そんなことは問題じゃない。
今俺達が…いや、俺が考えなくてはならないのは、潤子の怒りをどう鎮めるかってこと。
そして、これは多分、だけど、もしもこの仕事が”クビ”になった場合の身の振り方だ。
あぁ…、なんにしても気が重いのは事実で…
序に言うと、身体も相当…いや、かなり重いのも事実。
でも、和子ちゃんとエッチ出来たのは、超ラッキーだったのも、これまた事実なのだ♡
とっとと片づけやがれ! by 潤子