第13章 オイラは売れっ子カメラマン
モデル二宮side
キスだけなのに…
キスしかしてないのに…
僕の中心にはドンドン熱が集まって…
それなのに、
「撮影再開しようか?」
なんて言って背中を向けるから、気付いたら僕はパイプ椅子が倒れるのも構わず、大野さんの背中に抱き付いていた。
ピタッと密着させた背中から、大野さんの体温と、ドクドクと脈打つ鼓動が伝わる。
「二宮くん、もしかして?」
気付かれた…?
僕は小さく頷いた。
だってこんなの…隠せるわけがない。
僕は大野さんの腰に回した手を少しだけ下にずらして、ジーンズ越しに大野さんの中心に触れた。
「え、ちょ、ちょっと?」
「僕だけなんて…狡い…」
肩越しに囁き、ジーンズのチャックを降ろした。
「マジか?」
マジだよ…?
開いた隙間から手を差し入れ、今度は下着越しに触れてやる。
ゆっくり形を確かめるように指でなぞると、ピクンと大野さんの身体が跳ね上がる。
「ふふ、感じてるんですか?」
「ち、違う…」
口では否定してるけど、腰引けてるよ?
「大丈夫、安心して僕に任せて?」
僕は大野さんの手を取り、傍にあった簡易テーブルに着かせた。
お尻を突き出す格好になった大野さんのジーンズからベルトを引き抜き、ジーンズを膝までずり下した。