第9章 ♦️24時間営業中
俺は相葉雅紀。
昼間は普通のサラリーマンをしている。
えっ、なんでコンビニでバイトなんかしてるのかって?
それはさ、色々あるじゃん?
なになに、聞きたいの?
しょうがないなぁ…
実はさ、ちょっと前まで付き合ってた子がいてさ。
で、その子がまた金のかかる子だったんだよね。
デートの度に色々強請られちゃってさ…
で、俺もバカだから、可愛く強請られちゃうと“いや”って言えなくってね?
ついつい、“いいよ、買って上げるよ”なんて言っちゃうわけだ。
結果、給料の殆どをその子に注ぎ込んで、それでも足りなくてクレカ払い。
あっという間に限度額一杯になっちゃったのさ。
貯金なんて元々なかったからさ、返済にも困るようになってさ…
で、今に至る、ってわけだ。
えっ、騙されてんじゃないのか、って?
そう、その通り。
彼女、俺が借金までしてプレゼントした物、みーんなリサイクルショップとかに持ち込んで現金化してたんだよね。
それに気付いた時には、もうショックで…
でも返済は待ってはくれないから、深夜の空いてる時間にコンビニでバイトってわけだ。
ま、深夜だと時給もそれなりにいいしね?