第1章 おそ松とキスとか
そう思っていると、ゆっくりと唇が離れた。ひんやりと空気を受ける唇に、また彼の温度が恋しくなる。
『あ、お…おそ、松…』
「ハル、もっかい。」
『ぅえっ⁉︎だ、だって1回て言っ…んっ!……っ』
今度はさっきよりも強めに、当てる、じゃなくて重ねる感じのキス。唇の全体が彼を感じる。ーーーああ、やっぱりだ。これ、凄い。キスって、何か止まらなくなる。少し頼りない感触が、もっともっとと次を誘ってくるのかな。
『んん…、んっ…ふ…。』
ちゅっ、と音を立てて口を離して、おそ松は言った。
「やばい、めっちゃ柔らかいな。ハル。俺これすっげー好きかも。止まんないわw」
『ん、ふぁ……?』
返事をする間もなく、唇を塞がれる。ちゅ、ちゅっと唇を食むようにされる。
な、何か私の知ってるキスじゃなくなってきて…ない…?
『んぅ…ん…あ、あのっ…』
ツッコミを入れようと、唇を少し開いた瞬間、おそ松はスルリと舌を入れてきた。ああ、やってしまった。
『⁉︎‼︎⁉︎んっ、んんっーー!!』
えっ、えっ、何これ、これってアレ?深いやつ⁉︎何してんのおそ松!?