第9章 異国
コテージの食卓に彩りも鮮やかに、
ディナーが並ぶ。
大きめのグラスの中のキャンドルが
真ん中で揺らめいていた。
あまりにもムードたっぷりのその光景に、
俺たちは目を合わせて苦笑い。
シャンパンて乾杯し、
そんなに空腹でもなかったが、
料理はほとんど平らげた。
キャンドルが映って揺らめくニノの瞳に、
胸が高鳴るのを感じた。
ディナーを済ませ、
薔薇の花びらでいっぱいのバスタブに入った。バラの香りに、酔いそうだな...
(女の子なら、こーいうの
たまんないんだろうなぁ...
俺たち、男同士..なんですけど...苦笑)
風呂から上がり、俺はビールの缶を開けた。
そこへ、バスローブ姿のニノが出てきた。
ニノ「お風呂、すごかったね~!!
バラ風呂なんて初めて入った!!
なんか、テンション上がるよね~♡」
(....女子だ...苦笑)
ニノ「あれっ?今笑ったよね~?
バカにしたよね??
なんかさぁ...いつも、俺のこと
ちょっとバカにしてるよね~??」
怒った顔で近づいて来た
ニノの腕を引っ張って、
胸の中に引きずり込んだ。
「怒んなって!
...バカになんてしたことないよ♪
可愛いな~っと思って♡」
ニノ「ほらー!!それがバカにしてるって
いうんだよ//」
つまんない痴話喧嘩を止めるため、
俺はニノの口に唇を重ねていった。