第9章 異国
結局、その夜も旅行の行き先さえ決まらず、
久しぶりの逢瀬に乱れに乱れ、
いつの間にか眠ってしまったらしく、
マネージャーが迎えに来る30分前になって、
ようやく目を覚ました。
「カズ!!!マズい!!時間だ!」
ニノ「え~..まだ眠い...」
「ダメだよ!カズ...ほら!!シャワー行くぞ」
まだ寝ぼけているカズを連れて、
一緒にシャワーを使う。
順番に髪を洗い、並んで身体を洗う。
(これじゃあ、コンサート中と
変わらないじゃないか...
色気なさすぎ...)
俺が1人笑っていると、
鏡越しにカズが睨んでいた..
ニノ「なに~?ひとりで
楽しそうなんだけどー!!」
そう言ってふくれるニノ...
(おい!!!止めてくれ//
この非常事態に、そんな可愛すぎる顔!!)
俺たちは急いで着替えて、
先を争って玄関を出た。