第9章 異国
年末から年明けまで、スケジュールは
ほぼ埋まっていた。
特番や、紅白の司会で
忙しい日々。
暇で仕事がないのは困るが、
これほどなのも、正直疲れる。
深夜まで打ち合わせが続くことが多く、
ニノとの時間も取りにくくなっていた。
でも、思いはニノも同じなのか、
2人の時間が取れない分を、
収録の合間や打ち合わせの待ち時間、
楽屋や前室で、ニノはいつも
俺の側にいた。
横に座ってゲームをしていたり、
時には俺にもたれて居眠りしたり...
可愛い顔に、顔が緩まないように、
逆に緊張するって///
嬉しいけど、どうこうできない///
っていう歯がゆさもあるわけで....
全く!!!!新聞の内容が、
頭に入ってこないっていうの!!
それでも、メイクなんかで
たまたま3人が席を外し、
運良くマネージャーもいない瞬間も
ごくまれにあり...
ドアが閉まったのを確認して、
ニノの顎を引き唇を重ねる。
ニノ「あっ..しょう...んんっ...」
ニノも待ってたんだろう。
直ぐに俺の舌を誘ってくる。
「カズ...好きだよ..」
ニノ「しょう..俺も..んっ...」
何度も角度を変えて唇を合わせ、
舌を絡めながら抱きしめる。
そこで、ドアの開く気配。
大体いいところで、誰か帰ってくるんだ。
思わず、俺まで寝たふりしてしまった!!!
スリルって、燃えるんだけど..
どーしてくれるんだ!!!
俺の期待してしまった下半身は..!!