第34章 輝くライトの中へ
ちょっとの間ふざけ合って笑い転げた俺たちは、満足してラグに寝ころんだ。
勿論、俺は翔の腕の中...胸に凭れている。
「何かさ...めちゃくちゃ嫉妬した」
先に口を開いたのは翔の方。
「相葉くんとのあれ~?あれはマジで想像の域を越えてて...超えてたなんてもんじゃないよ...衝撃だった、ホントに。」
素直な翔の言葉に、俺はちょっと泣きそうになる。
「翔...」
「悔しいよ~?旦那としては『止めてくれ!うちの大事な奥さんに何してくれんだよ!』って言いたいところだよ~?」
「...ふふ、何、それ..」
「だからこそ...嵐のメンバーとしては、やったな!って。そう思う...ファンの子にはたまんないよ、あの歌...絶対に話題になるよ...」
「翔///」
俺は堪らなくなって翔にしがみ付いた。
そんな俺の頭を、翔は優しく何度も撫でてくれた。
それが嬉しくて...
涙が溢れた。
「ホントの事言っちゃうとさ~、見ていたくなくって、リサーサル室から出て行こうかって思ってたんだ。
息がぴったり合った感じも、何かムカついたし...」
翔の言い方に、俺は思わず笑った。
笑いながら鼻をすすった。
「泣くか、笑うか、どっちかにして欲しいんですけど~」
「だってさ...」
翔の言葉のひとつひとつが、俺の心の奥に染みこんでいく。
「まあさ、こんなに俺をやきもきさせてんだから、絶対に最高のユニットに仕上げるよ~?」
「分かった...っていうかさ...」
ん??っていう顔した翔に、俺は身体を起こして、反撃を開始した。
「俺が言える立場でもないけどさ~、松潤とのあれ...なんか、やらしい...」
「はあ~??やらしいって、どこがだよ~??」
俺はここぞとばかりに、翔と松潤のカッコいいユニット曲について、モノ申した。