第32章 ティンクとピーター夜の事情
介抱してくれた亀梨に、丁寧にお礼を言って、
俺は通りでタクシーを拾った。
泥酔していて、全く記憶にないとはいえ、
何としたことだ!!
櫻井翔、一生の不覚!!
こんな日に、こんな事...
朝からやろうと思っていたことが、
もう昼近い...
しかもだ!
連絡もしないで外泊...
パンツ一丁で、他のヤツとベッドで...
↑どうしても、そこにいくんだね~..
......でも、ほんとに。
全裸じゃなくって、良かったぁ~(≧▽≦)
そう。
今日は6月17日。
大切な人の、大切な日。
1番に『おめでとう』のメッセをするつもりが...
さっきも、動転してて、言ってないし...
1番にどころか、もう、昼ってさ///
携帯で『おめでとう』と打とうとして、止めた。
...ここまで、言えなかったんだ...
だったら、直接、会って言おう。
タクシーは、少しだけ混雑に巻き込まれたけど、
程なくして、自宅マンションに着いた。
エントランスでチャイムを鳴らし、
ロックを解除して、エレベーターに乗った。
...ニノに、なんて言おうか...?
疲れてたって、そう言って謝るか?
かめの家に泊まったことは、
話さない方がいいのかなぁ?
カラオケでオールだったとでも言うか?
パッ、パンツ一丁で寝てたことは...
↑そこ、拘るよね~(By.はるな愛)
ニノが、鍵を開けてくれてたから、
俺はいつものように、玄関を入った。
「ただいま...」
二「おかえり!翔!」
出迎えてくれた妻に、
俺は、精一杯の心を込めて言ったんだ。
「かず。お誕生日おめでとう...」
って。