第32章 ティンクとピーター夜の事情
そんなある日の楽屋。
俺は台本を読んでいる大野さんに、
「最終回、ちゅう、あんの?」
と興味本位で聞いてみた...
今まで、頑なに恋愛ものを避けてきた彼だ。
興味がないといったら、嘘になるからね~
松潤のなら、気にもならないところだけど...
大「いやぁ~...これがね..」
「あったんだ!」
大「あった。...あれさ、緊張するね~
よくみんなやってるよね...」
「先生、一皮むけましたね!」
少し揶揄ってやると、大野さんは笑いながら、
大「あれは、やっぱ、人前でするもんじゃないいよ」
そう、素直な感想をくれた。
......確かにね(^^;
「翔さんも出てるんでしょ?本人役で...」
大「あっ?聞いた?そ~なんだよ。鮫島と対談、
みたいな感じでさ...見てね!」
「翔さんは見たいけど、あなたのちゅうは、
ちょっと、見たくないかも..」
だってさ、イメージ沸かないし、
メンバーの中で、翔さんの次に、そういうの、
...なんかね...ヤだなって思う。
正直言っていいなら、
...思い出す...というか、
想像しちゃうんだよね...
翔ちゃんとも、こうやって、
キス...したのかな...ってね。
もう、決着がついた過去のこと...
でも、
どこかで、忘れてなんかいないんだ...
大野さんの心の傷と一緒に...
近しい人間との、そういうことって、
やっぱ、きついってことなんだろうね...
そんな中で、
やってきた、その日。