第32章 ティンクとピーター夜の事情
【二宮side】
俺たちは、メンバーに結婚式を挙げてもらい、
幸せの絶頂期にいた。
...いる...はず...
なんだけどさ。
相変わらずかっこ良くって、
誰にでも優しくって、誠実で、
面倒見がいいから、後輩からの人望も厚く...
↑もう、分かったから...で??
そんな翔さんだから、
近付いて来る後輩も...
...まあ、そういう気があるない、
は関係なく、そんな輩も多く。
根っからの長男気質の彼としては、
すげー面倒見ちゃうわけで...
...いいんだけどね。
それはさ、分かってるんだけどね...
正直、俺としては、
やっぱりちょっと、面白くない訳...
でも、それを見せてしまうのは、
あまりに低レベルで、
カッコ悪すぎだって、分かってるから...
俺は、笑ってるよ~...
番組の収録でも。
すげ~、余裕の顔して、笑って観てるよ?
でもね。
それでも、ついつい、ヤな顔したくなったり、
ちょっと意地こじしたくなっちゃったり、
する訳よ...
『おまえ、ちょっと懐き過ぎだよ!』
そう言ってやったら、
どんなにスーっとするか...
『その人、俺んだからな!』って...
そんなことが重なって、
俺は悶々としたものを、腹ん中に抱えていた。
そう...
去年の...今年かな?
『ジャニーズ・カウントダウンコンサート』
でのこと。
ほ~ら...
来たよ...
廊下の向こうから、手を降って...
超笑顔で、
あいつが.....
...あのさ、
廊下は走っちゃダメって、
小学校で先生に言われなかったかな~?