第30章 エピローグ
〔二宮side〕
それから、程なくして、
俺と翔さんは、渋谷のマンションに引っ越した。
といっても、
先に翔さんが荷物を入れて、
その1週間後、俺が荷物を入れた。
......荷物といっても、本当に、
必要なものだけで、
端から見たら、それが、
引っ越しだとは、気づかないレベルだ。
翔さんの、
「これから、新しく始めていきたい」
という思いに、俺も同意し、
たくさんの物は持ってきていない。
ふたりで決めた、新しい家具や、
食器は、既にそれぞれの場所に収まっていて、
シンプルではあるけれど、
新生活をスタートさせるという雰囲気は、
バッチリで。
......正直なところ、
テレる。(*ノ▽ノ)
マネージャーと着替えなどの荷物を出していると、
来客を知らせるインターフォンが。
モニターに、映ったのは、
以外な人物だった。