第29章 永遠
〔二宮side〕
渋谷に、翔さんが見つけたという部屋には、
休みの日に、一緒に見に行くことにしていた。
櫻「社長に話にいこう!」
まずはそこからだ、って彼は意気込んで
いるけど、正直、俺は不安だよ。
翔さんと生きてくことには、
何の迷いも、不安もないけど、
ジャニーさんが、
何て言ってくれるのか...。
その日、事前にマネージャーが
お膳立てしてくれてあったので、
俺たちは、ふたりそろって
社長宅の応接間に通された。
櫻・二「失礼します!」
中には、ジャニーさんがひとりでいて、
俺たちを、迎えてくれた。
ジ「いらっしゃい!座ってよ。」
櫻・二「はい。」
並んで座った俺たちの顔を交互に見てから、
ジャニーさんは笑顔で、
ジ「ホントに、来たね。」
と言った。その言葉で、社長がすべて
知っているんだと、確信した。
櫻「俺たち、真剣に将来を考えています‼
一緒になるつもりです!」
前置きなしに直球で切り出した彼に、
かなりキュンとした。
そんな俺に気づいたジャニーさんは、
ジ「そんな顔すると、女の子よりも、
女の子っぼいよ。...何組も、
そうやってふたりで挨拶に来たけど、
まさか、youたちを迎えるとはね。」
そう言いながら、ジャニーさんは、
嬉しそうに目を細めた。