第28章 船出
〔櫻井side〕
松「とりあえず、中入ってからやろーか♪」
そう促され、相葉くんも慌てて中に入ってきた。
俺の顔と、ニノのキャベツだらけの手を見て、
事情を察した松潤はニヤリとして、
松「ちょっと、ふたりにすると
始めちゃうんだからなぁ~」と言った。
(そりゃあ、分かるよね...この状況じゃ...)
相「えっ??何?何が??」
(相葉くん...ブレないなぁ。)
二「始めてなんかいないから..!」
松「まっ、続きは後でやってよ!
翔さん、顔洗ってくれば?」
「...あっ、うん」
返す言葉が見つからない俺は、
洗面所に逃げた。
ニノと相葉くんで、お好み焼きの
下ごしらえも完了し、松潤は、
買ってきた野菜で、オシャレなサラダを
作ってくれた。
大野さんの魚もテーブルに並んで、
ますますパーティーっぽくなった。
松「じゃ、リーダー、乾杯してよ!」
大「おー。...えーでは、翔ちゃんとニノ、
結婚おめでとう!!」
「いやいや、まだ結婚はしてないし...」
大「えっ?...まあ、固いこと言わないで...
とにかく、『ふたりの未来に』
...かんぱーい!」
大野さんの気持ちと、
笑顔が何より嬉しかった。