第27章 夢国
〔二宮side〕
遠くで、ディズニーの音楽が
聞こえていたけど、それよりも、
俺の心臓の音が、翔さん
聞こえるんじゃないかと、恥ずかしかった...
俺の前をはだけると、露わになった
胸の突起が、期待と不安で勃ち上がる...
(....恥ずかしい...!!)
それを確認した彼の唇が、
そこにゆっくり落ちてくる。
それが、随分長い時間に感じられて、
触れられただけで、俺は思わず
甘い声が漏れてしまう。
「..あっ!!...はっ..んん...」
何度もしている行為なのに、
初めてみたいに、ドキドキして....
櫻「...カズ...心臓の音...聞こえるよ。」
翔さんにそう言われ、俺は恥ずかしくて、
彼の首に両手を絡ませて、
「....だってさ...止まんないんだよ...」
と言った。....耳まで、真っ赤なはず...
櫻「可愛い♡♡」
その言葉に、
「いったい....いくつだよ....お前!!
って、呆れるでしょ...?」
恥ずかしさを認めたくなくて、
そういう俺に、翔さんは顔を近づけて、
囁くように言った。
櫻「俺にとっては、世界中の誰より、
カズが、一番かわいいの!!」
と少しだけ睨んで見せてから、
また唇を近づけた。
俺は、真っ赤なまま、こっちから、
首を引き寄せ、ぶつけるように口づけた。