第27章 夢国
〔二宮side〕
そのロケ初日は、とてもいい天気だった。
内容が内容なだけに、
事前にざっくりと日程を知らされた。
『嵐が嵐をおもてなし』
櫻井翔が、二宮和也をカリフォルニア
ディズニーランドでもてなす...
............
らしい。
空港には俺が後から翔さんと
合流する設定...
予想を裏切らないでっかいスーツケースで
俺を待ってる彼のもとに、
カメラを連れた俺が、歩いていく...
.....テレる(〃ω〃)
いいのか!?
こんな顔して、近づいてって...
「大丈夫??」
こっそり言う俺に、
AD「ハイ!!バッチリです!!」
と満面の笑みで答える...
............
最初からこんなんで、俺、
ホントに大丈夫かなぁ.....
櫻「おはよー!!」
「おはよ。...なに?これ...」
櫻「今日は、...もとい。今日から、
俺が二宮和也をエスコートさせて
いただきます!」
よそ行きの、テレビ向けの笑顔。
夕べ、俺の上で汗だくだったなんて、
夢にも感じさせない、見事な爽やかさ...
それなら、俺も...
「マジで??海外?...いいんですか?」
櫻「いいんです!!」
お約束のお笑いネタから始まった俺たちのロケ。
目を見ながら笑いあうのも、
普段の俺たちっぽくて、自然だろう...
.......楽しみになってきた♪