第27章 夢国
企画の性質上、直前まで、
二ノには話すことが出来ない。
以前、
『ふたりで海外のディズニーに行こう』
と約束したことがあったけど、
こんな形で実現しようとは...
まあ、ふたりで...っていうのは違うけど、
喜んでくれるかなぁ~...
俺は、二ノの反応を想像して、
あれこれ思いを巡らしていた。
二「ねぇ...さっきから何ニヤニヤしてんの?」
「えっ?俺、笑ってなんか...」
二「笑ってた!!!や~らし//」
そう上目遣いで言う二ノ。
今夜は、いつものように俺のマンションで、
二ノの作ったご飯を食べていた。
今夜のメニューはグラタンだって...
マジで、旨い。
こんな何から出来ているのか、
訳の分からないものを作ってくれる二ノ..
惚れ直すっつーの////
俺は、話を反らそうと、
「グラタンとか作るって、すげーよな!!」
と大袈裟に誉めた。
二「案外、簡単なんだよ。翔にも今度、
作り方教えるよ」
「二ノが作ってくれるから、いい♪」
二「なにそれ...♡」
二ノは、ちょっと照れて笑った。
(...可愛い♡...ほんと、可愛すぎでしょ♡♡)
二「今日、相葉さんがソルトバスの素、
くれたんだ...一緒に、入る?」
二ノの俺を見る目は、少し潤んでいて...
(...スイッチ、押したよね??
珍しく、お風呂のお誘い、だし♡)
「ソルト?」
二「すごい汗かくらしいよ~。
相葉さんぼいよね~(^^)」
「そんなの使わなくても、汗かくけどね♪」
俺の言いたいことが分かったらしく、
二「ばーか♡♡」
と赤くなった。