第21章 危機
〔二宮side〕
この日、翔さんは雑誌の対談企画で、
横山と一緒だって...
ドラマをやってから、仲良しになっていて、
この日も、意気投合したらしく...
『今日、よこと飲もうぜ』
とラインが来た。
『いいよ~ どこで?』
『俺んちで』
今日オフだった俺は、早めにいって、
片付けたり、横山に見られては困るものを、
隠しておこうと思っていた。
『先、行ってるよ』
と送ると、まるも連れてくと返信が来た。
(丸山...?どっかで合流するのかな?)
俺は、気にせず、
『了解♪待ってるよ~♡』
と送ってから家を出た。
買い出ししてから行こうと、
途中スーパーに寄り、鍋の材料と、
酒を買って、翔さんのマンションに向かった。
地下の駐車場から、スーパーの袋を持って、
彼の部屋に急ぐ俺.~.
(なんか...奥さんみたいだ♪)
勝手にそう思って、
勝手に赤くなってる自分に、
ちょっと笑えた。
合い鍵で部屋に入ると、
案の定、服なんかがそのまんま...
俺は手早く片付けて、
ラブラブ写真は、とりあえず
引き出しに締まった。
(こんなの見られたら、大騒ぎするかな?)
一通り片付け、買ってきたものを
冷蔵庫に閉まっていると、
チャイムが鳴った。
...あれっ??(早くね?)
インターフォン越し...
エントランスに居たのは、
丸山だった。